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費用

外壁の全面打診調査|足場を組むなら、大規模修繕と合わせないと二度払いです

竣工または外壁改修から10年で全面打診が必要です。ロープでも1㎡200円以上、中規模マンションで100〜150万円が目安。ドローンや赤外線なら費用を40〜60%削減できる場合があります。ただし条件があります。

目次
  1. なぜ必要なのか
  2. 費用の目安
  3. 費用を動かす最大の要因は「足場」
  4. ドローン・赤外線という選択肢
  5. 見積もりを比べるときに揃えること
  6. 調査の結果は、修繕の材料になります
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この記事の情報は2026年8月26日時点で確認したものです。費用相場は建物の規模・仕様・地域によって大きく変わります。判断の前に、必ず複数社から見積もりを取ってご確認ください。

「そろそろ打診調査の時期です」と管理会社から言われて、金額を見て驚く——よくある場面です。

費用の幅が大きい領域なので、何で決まるのかを知っておくと判断できます。

なぜ必要なのか

平成20年の国土交通省告示の改正により、竣工または外壁改修から10年を経過した建物について、外壁の全面打診調査が必要とされています。1989年に北九州で起きたタイル剥落による死亡事故が発端です。

建築基準法12条の特定建築物定期調査の一部にあたります(建築基準法12条の定期報告)。

費用の目安

方法 単価の目安
全面打診(ロープ) 1㎡あたり200円以上
赤外線調査 1㎡あたり150〜500円
ドローン調査 1㎡あたり250〜400円
ドローン+赤外線の併用 1㎡あたり300〜600円

建物規模でみると、

  • 中規模マンション(延床3,000㎡程度) → 100万〜150万円
  • 大規模ビル(延床10,000㎡程度) → 300万〜1,000万円

費用を動かす最大の要因は「足場」

単価の差より効くのがここです。打診には足場か、ゴンドラか、ロープアクセスが要ります。そして足場は、組んで解体するだけで大きな費用がかかります。

だから、要点はひとつに絞れます。

大規模修繕の足場と、打診調査のタイミングを合わせられないか。

別々にやれば、足場代を二度払うことになります。逆に合わせれば、その分が丸ごと浮きます。

長期修繕計画に、この10年周期を組み込んでおくのが本来の姿です。計画を見直すときの確認項目に入れてください(修繕積立金が足りないと分かったら)。

ドローン・赤外線という選択肢

近年は、足場を組まない方法が使われるようになっています。

赤外線調査は、外壁表面の温度差を赤外線カメラで捉えることで、浮きの劣化を検知する手法。ドローンを併用することで、高所の壁面も効率的に調査できます。

ドローン調査は、打診による接触検査と比較して費用が40〜60%削減でき、期間も大幅に短縮されます。

費用が半分近くになるなら、検討する価値は十分にあります。

ただし、万能ではありません。

  • 天候と時間帯の条件がある(赤外線は温度差を見るため、日射や外気温の条件が要ります)
  • 建物の形状や周辺環境で飛ばせない場合がある(ドローン)
  • 面によっては打診との併用が必要になることがある

「うちの建物で、その方法が使えるか」は現地を見ないと分かりません。複数の方法で見積もりを取るのが確実です。

見積もりを比べるときに揃えること

  1. 調査方法(打診/赤外線/ドローン/併用)
  2. 足場・ゴンドラ・ロープの費用が含まれているか
  3. 調査範囲(全面か、一部か。どの面まで)
  4. 報告書の内容(定期報告に使える形式か)
  5. 調査で浮きが見つかった場合の補修は、別見積もりか

5番を確認してください。 調査だけの金額を比べて安いところに決めたら、補修が別途で高かった——という形になりがちです。

調査の結果は、修繕の材料になります

打診調査の報告書には、どこにどれだけ浮きがあるかが記録されます。これは大規模修繕の仕様と金額を決める根拠そのものです。

「報告して終わり」の書類ではなく、次の工事の設計図として使う。 そう考えると、調査そのものへの向き合い方も変わってきます。

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